お墓の悩み1位は「継承者がいない」解決方法のひとつ「永代供養」とは?
2022年は、3年ぶりの行動制限がない夏休みとなりました。お盆には、お墓参りに行かれましたか。実は今、お墓にまつわるいろいろなお悩みをお持ちの方が増えているそうです。具体的にどのようなお悩みがあるのか、そして、それを解決するためにどんな対策があるのか、ご紹介します。
お墓に関するお悩みとは?一番は継承者がいないこと!
あなたは、お墓に関して困っていることや悩んでいることはありませんか。お墓に関するお悩みについてどんなものがあるのか番組でアンケートをとってみたところ、次のような結果になりました。
1位 | 継承者がいない |
2位 | 維持費 |
3位 | 遠い |
4位 | 手入れが行き届かない |
5位 | 寺院とのお付き合い |
お墓を継いでくれる人がおらず困っている、子どもがいないから自分が入った後のお墓を守る人がいない、自分の後にそのお墓に入る人がいない、故郷から遠く離れた土地で暮らすようになってなかなかお墓の手入れができない……。このようなお悩みをお持ちの方が多いようです。
今墓じまいをしようと考えられている方にお伝えしておきたいのは、自分たちだけで決めてしまわないで欲しいということです。子どもと、さらに親族なども交えて、じっくりと相談をしてから結論を出してください。
子どもにとって、お墓がなくなるというのは両親に会うための場所がなくなるということです。お墓参りのための場所は、ずっと残しておいて欲しいと考えている子どもも多いでしょう。
こういった子どもの気持ちも含めていろいろと話し合った結果、「墓じまいをする」と決定したのであれば、その想いを尊重していくことがベストかと思います。重要なのは、その決定をするまでのプロセスです。このプロセスはきちんと踏んでおくべきではないでしょうか。
先祖代々続いてきたお墓を簡単に墓じまいをしてしまうのはもったいないですし、場合によってはトラブルの原因にもなってしまいます。慎重に相談を重ねて決めるようにしてください。
お墓のことで悩んだなら、永代供養のお墓も視野に
どうしてもお墓を継ぐ人がいない、子どもはいるが将来を考えると墓じまいをしておきたいといったケースもあると思います。その場合は、ぜひ永代供養のお墓も視野に入れて考えてみてください。
「永代供養」とは、子孫に代わってお寺や霊園がこの先ずっと(永代に渡って)お墓の管理や供養をしてくれる埋葬方法のことです。お墓を継いだ場合にやらなくてはいけないいろいろなことをお寺や霊園が代わりにやってくれるため、子どもの負担はなくなります。
最近は、墓じまいをして永代供養のお墓に引越しをするというケースも増えてきているようです。そのため「永代供養」という言葉自体はよく聞くようになりましたが、はっきりとした意味がわかってないという方もいるかもしれません。
永代供養には、大きく分けて2つのタイプがあります。
合葬タイプ
・他人のお骨と混合して埋葬されます。
・埋葬される人数に制限はありません。
個別納骨タイプ
・個別にお骨を埋葬してもらえます。
・ただし埋葬される人数に制限があり、追加するごとに料金が増えます。
どちらもお墓はあるため、故人を偲びお墓参りに訪れることは可能です。お墓の管理や供養は霊園などがきちんとしてくださるため、もしも継承者がいない場合でも心配ありません。自分がお墓に入った後のことも、安心して任せることができるでしょう。
さらに、合葬タイプを希望する場合、次のようなケースが考えられます。
最初から合葬墓に入るケース
最初は個別のお墓に入り、一定期間経った後で霊園内の合葬墓に移行するケース
最初から他人と一緒の合葬墓に入ることには少し抵抗があるという方もいるかもしれません。しかし将来的に継承者がいなくなってしまうということであれば、しばらくは個別のお墓に入って、最終的には同じ霊園内にある合葬墓に入るといったこともできます。
ただし、霊園によって多少流れが異なるケースも考えられるため、事前に必ず確認をしてから話を進めるようにしてください。また、自分だけで決めずに子どもと相談しながら決めていくことをご提案します。
今、人気の「樹木葬」とは?
近年人気になっているのが、「樹木葬」です。これは一般的なお墓のように墓石を置くのではなく、シンボルとしての樹木を植えてその周囲に埋葬をするようなスタイルのお墓です。
樹木葬には、樹木の根元にお骨を埋めるというような方法もありますが、最近注目を集めているのは個別のお墓の周りに木や花を植えてまるでガーデンのようにデザインしているタイプです。お墓の周囲には様々な植物が植えられ、四季折々の穏やかな自然の中で眠りたいといった要望に応えてくれます。
例えば、北海道にある真駒内滝野霊園の場合は「さくらガーデン」という名称の樹木葬のエリアがあり、個別に埋葬されたお骨の周辺には桜が植えられています。さらに、サークル状になった中心部分にはバラが植えられており、春には桜、6月から9月ごろまではバラが咲き誇るといった美しい光景が広がるのです。お墓参りに訪れた人の心も和ませてくれるのではないでしょうか。
お墓を閉じる前に、まずはじっくりご相談を
近年は家族の形が変化し、お墓のニーズもかなり多様化してきた印象があります。子どもに迷惑をかけたくないからと親が自ら墓じまいをしてしまうケースもあるようですが、長年続いてきた先祖代々のお墓を閉じる前にはぜひ周囲としっかり相談をしていただきたいと思います。
結論を急がず、子どもや親族なども交えてじっくり話し合いをした上で決めてください。お墓のことがよく分からずどうすれば良いのか迷っているということでしたら、「お墓ディレクター」といったお墓のプロもいます。もしもの場合には、そういった方に相談してみるのも良いでしょう。
ぜひ、ご家族みんなで率直な気持ちを話し合い、その上で結論を出すようにしてください。
このコンテンツは北海道文化放送で毎週金曜日ごご2時45分から放送している
「のりゆきのトークDEお悩み解決!」の内容を一部抜粋し、再構成したものです。
(今回の記事は2022年7月29日放送分)
過去の放送内容は、番組のホームページからもご覧いただけます。